健康も美容も脅かす? 「冷えのぼせ」の影響と原因
皆さんは、「冷えのぼせ」という症状をご存じでしょうか?
「顔はほてっているのに手足が冷える……」
「上半身は暑いのに下半身は寒い!」
このような症状にお悩みの方は、もしかしたら「冷えのぼせ」が原因なのかも。
普通の「冷え性」よりももっと怖い、私たちの美容と健康を脅かす「冷えのぼせ」について詳しく解説します!
「冷えのぼせ」って何?
「冷えのぼせ」は、上半身に熱がこもりやすくなり、反対に下半身は冷えてしまうといった特徴を持つ「冷え」の一種。
「手足は冷えているのに頭だけがぼーっと熱くなる」「気温が高い時などに胸から上がカーッと熱くなり、汗が大量に出る」「手のひらや足の裏などにじっとりと汗をかく」といった症状が特徴的で、上半身と下半身の間に極度な温度差が生まれてしまった状態です。
上半身と下半身に温度差が発生した状態が続くと、頭痛が頻繁に生じたり頭がぼーっとしやすくなったりなど、様々な影響が表れます。
これは上半身のみの血行が良くなることによって、脳が圧迫されるのが原因。
悪化すると寝つきの悪さや疲れ、だるさなどの原因にもなってしまいます。
「冷えのぼせ」の原因とは
「冷えのぼせ」が起きる原因は、骨盤のゆがみや運動不足による筋肉量の低下、そして自律神経の乱れなど。
主にデスクワークの多い方などは、姿勢が乱れやすくなりついついいつも右か左に重心をかけて座ったり立ったりしてしまいがちです。姿勢が乱れると下半身の血行が悪化し、冷えの原因となるのです。
さらに運動不足によって脚などの筋肉量が低下すると、筋肉で生み出される熱の量が低下するので、下半身の冷えがさらに進行してしまいます。
また、自律神経はストレスや生活習慣の乱れの影響を受けて不安定になってしまいます。血液の流れや体温をうまくコントロール出来なくなってしまうため、上半身と下半身の温度に差ができてしまうのです。
今日から始めたい「冷えのぼせ」対策
冷えのぼせ」を予防するためには、まず日常的に体を動かすことが大切になります。ストレッチやジョギング、ウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。気が付いた時に姿勢を正すように心がけることも効果的です。
また、自律神経を整えるためには適度なストレス発散も必要。休日には好きな音楽を聴いたり映画を見たり、ゆったりとぬるめのお湯に浸かるのもおすすめです。
あまり長時間入浴してしまうと体の芯が温まる前にのぼせてしまうので、「頭がぼーっとしてきたな」と思う前に上がるようにしましょう。
首から肩全体を温めるのも自律神経を整えるのに効果的です。全身の冷えを防ぐのにも役立つので、夏場でもストールなどを持ち歩くようにしましょう。
また、首の詰まった洋服を着るとのぼせが起きた時に汗を逃がすことができず、かえって体を冷やしてしまうことになるので注意が必要。できるだけゆったりとした洋服を着るようにしてくださいね。
夏場でも発生しやすい冷えの一種、「冷えのぼせ」。正しい対処法で、快適に過ごしましょう!